仏壇を造るうえで一番大事なのことは使用する木材です。大事なお仏壇が永く良い状態のままご自宅で使うことができるよう、世界各国からの厳選された銘木が起用されています。
名木の選定には「格調高い木質」「耐久性に優れている」「菌や虫に犯されにくい」「乾燥性が良い」「美しい木目」「使用経過で気品が高まる」などがあります。
ニレ科の落葉広葉樹。北海道、本州と広いが、大部分は北海道に産する。また、樺太、千島、朝鮮、中国、シベリアなど広域に生育する。辺芯材の境界は明瞭で、辺材は黄白色、芯材は淡褐色。木目は明瞭で美しい。
バラ科の落葉広葉樹。辺芯材の境界は明瞭で、辺材は淡い黄褐色。芯材は褐色で、時に暗緑色の縞模様を呈する。木理はほぼ通直で木肌は緻密。加工性、着色性とも優れ、磨くと光沢がでる。狂いは少ない。耐久性は高い。
カエデ科の落葉広葉樹。辺材は淡い灰白色、芯材は灰色を帯びた黄褐色。材質は重硬で肌目は緻密。加工はやや難しいが艶出し加工で美しく仕上がる。類似種として少し柔らかい木質のソフトメープルがある。
マメ科の広葉樹。辺芯材の区分は明瞭で、辺材は淡い黄白色、芯材はやや紫色を帯びた赤褐色を呈す。木理は交錯し、柾目面にはリボン模様が現れる。木質は重く強勒で硬い。肌目はやや粗い。磨くと光沢が出て美しい。
マメ科の広葉樹。辺材は黄白色で幅は狭く、芯材は紫色を帯びた暗赤褐色で縞模様が現れる。また、細かなリップルマークが著しい。木質は重硬で加工は難しい。乾燥に長期間を要し、表面に細かい割れが入ることがある。木肌はやや粗いが塗装仕上がりは良好。虫害や耐久性に優れる。
マメ科の広葉樹。辺芯材の区分は明瞭で、芯材は濃褐色から黒褐色の条斑がある。辺材は白っぽい淡色で柔らかい。木理は交錯し、肌目は粗いが、磨くと美しい光沢を放つ。重硬で強度は高く粘りがあるが、乾燥に狂いやすく加工に困難。耐久性は高い。
ニレ科の落葉広葉樹。辺材と芯材の区分は明瞭で、辺材は灰白色で芯材は黄褐色。年輪は明瞭で光沢がある。材はやや重硬で、耐湿・耐久性に優れる。一方、狂いやあばれが落ち着くまでに、かなりの乾燥時間を要する。
モクセイ科の広葉樹。辺材は白色、芯材は灰褐色から淡褐色や、褐色の条が入った薄黄色まで様々。適度に堅く耐久力に富む。乾燥はしやすく、スチーム曲げにも適している。ステインや艶出し加工で美しく仕上がる。
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